矯正用アンカースクリューとは?痛み・費用・メリットを治療歴30年以上の専門医が解説

結論:矯正用アンカースクリューとは、歯を効率よく動かすための「動かない固定源」として、歯ぐきの骨に一時的に埋めるチタン製の小さなネジです。 直径1.5〜2mmほどで、麻酔をして埋めるため処置中の痛みはほとんどありません。従来は難しかった「前歯を最大限に下げる」「歯を沈める」といった動きが可能になり、抜歯や手術を回避できるケースもあります。治療が終われば外し、跡はほとんど残りません。現代の矯正治療の到達点を大きく引き上げた装置です。

 

本記事の監修:矯正歯科GoSmile横浜(横浜駅西口徒歩3分) 日本矯正歯科学会認定医・世界矯正歯科医会(WFO)フェローの矯正専門医夫妻が監修。1990年代に海外からいち早く装置を導入し、アンカースクリュー併用矯正に30年以上の治療歴。矯正用マイクロインプラントのハンズオンコースも修了しています。

 

アンカースクリューとは?仕組みをわかりやすく

アンカースクリューとは、矯正治療の「固定源」となる医療用のミニネジです。 「矯正用インプラント」「TAD」とも呼ばれます。素材は、アレルギーが起きにくいチタン製です。

 

役割は、船の錨(アンカー)にたとえられます。歯を動かすには、引っ張るための「動かない支点」が必要です。この支点を骨に固定されたネジが担うことで、狙った歯だけを、狙った方向へ動かせるようになります。

 

アンカースクリューの仕組み(固定源の違い)

 

従来の矯正との違い

従来の矯正は、奥歯を固定源にして前歯を引っ張っていました。しかし奥歯も歯です。引っ張り合いの反作用で、動いてほしくない奥歯まで前に動いてしまうロスがありました。その結果、「前歯を下げたい量まで下げきれない」ことがあったのです。

 

アンカースクリューは骨に固定されているため動きません。反作用のロスがなく、前歯を計画どおり最大限に動かせます。この差が、口ゴボや出っ歯の仕上がりを大きく左右します。

 

アンカースクリューで何ができる?

 

  • 前歯を最大限に下げる:口ゴボ・出っ歯の治療で、口元の突出感をしっかり改善できます。詳しくは「出っ歯(上顎前突)は歯列矯正で治る?」の記事で解説しています
  • 歯を沈める(圧下):ガミースマイルや過蓋咬合の治療で、前歯や奥歯を歯ぐき方向へ沈められます。従来は外科手術が必要だったケースにも対応できることがあります
  • 奥歯を後方へ動かす:スペース確保の選択肢が増え、非抜歯治療の可能性が広がります。抜歯・非抜歯の判断は「抜歯矯正と非抜歯矯正どっちがいい?」の記事をご覧ください
  • 治療期間の効率化:無駄な歯の動きを防ぐことで、治療を計画どおり進めやすくなります

 

埋めるときは痛い?処置の流れ

多くの方が心配されるのが痛みです。結論として、処置中の痛みはほとんどありません。

 

  1. 麻酔:埋める部位に局所麻酔をします
  2. 埋入:歯ぐきの上から数分でネジを埋めます。骨を大きく削る処置ではありません
  3. 治療での使用:ゴムやバネをかけて、固定源として使います
  4. 撤去:役割を終えたら簡単な処置で外します。穴は自然にふさがり、跡はほとんど残りません

 

麻酔が切れた後、2〜3日ほど違和感や軽い痛みを感じることがありますが、痛み止めで対処できる程度がほとんどです。

 

治療の中でどう使われる?期間の目安

アンカースクリューは、治療全体の中で次のように使われます。

 

  1. 埋入:治療計画に基づき、必要なタイミングで埋めます。治療開始と同時のこともあれば、途中からのこともあります
  2. 安定期間:埋入後、骨と安定するまで数週間〜2〜3か月ほど置く場合があります(すぐに使い始められるケースもあります)
  3. 力をかける期間:ゴムやバネで歯に力をかけます。目的の移動が終わるまで、数か月〜治療終了まで使用します
  4. 撤去:役割を終えたら外します。麻酔も不要なほど簡単な処置で終わることが多く、穴は数日でふさがります

 

埋めている期間は症例によって異なり、半年程度で外れる場合もあれば、治療終了まで使う場合もあります。「いつ埋めて、いつまで使うのか」は治療計画の説明時に確認しておくと安心です。

 

アンカースクリューの費用と注意点

 

費用の目安

当院のアンカースクリュー(矯正用インプラントアンカー)は、1本22,000円(税込)です。矯正の装置料とは別に、使用する本数分がかかります。当院はトータルフィー制のため、アンカースクリューの必要性と費用も治療開始前の総額提示に含めてご説明します。治療途中で想定外の追加請求が発生することはありません(装置紛失等の実費を除く)。費用全体の考え方は「歯列矯正の費用相場はいくら?」の記事で解説しています。

 

注意点・リスク

 

  • まれに緩んで脱落することがある:その場合は位置を変えて再埋入します
  • 周囲の清掃が必要:ネジの周りに汚れがたまると炎症の原因になります
  • 埋入位置の設計が重要:歯の根を避けた正確な埋入には、経験と診断力が求められます

 

アンカースクリューは「埋めれば効く」装置ではありません。どこに埋め、どの方向に力をかけるかという設計がすべてです。経験豊富な矯正専門医のもとで受けることをおすすめします。

 

GoSmile横浜のアンカースクリュー治療の特徴

当院は、アンカースクリューが国内に普及するはるか前の1990年代から、海外より装置を導入して治療に取り入れてきました。30年以上の併用治療歴があります。

 

長い経験の蓄積は、埋入位置の設計・力のかけ方・トラブル時の対応力に直結します。特に、口ゴボ・出っ歯の後方移動やガミースマイルの圧下といった難易度の高い治療で、アンカースクリューの真価が発揮されます。装置の有無だけでなく、「どれだけ使いこなしてきたか」も医院選びの視点に加えてみてください。

 

アンカースクリューに関するよくある質問

 

  1. アンカースクリューは誰でも使えますか?
  2. 多くの方に使えますが、骨の状態や埋入位置の条件によっては適さない場合があります。また、必要のない症例に使うものでもありません。精密検査のうえで、必要性から判断します。

 

  1. 埋めている間、日常生活に支障はありますか?
  2. 慣れるまで違和感がある程度で、食事や会話に大きな支障はありません。歯磨きの際に、ネジの周りを丁寧に清掃することだけ心がけてください。

 

  1. アンカースクリューを使えば手術を避けられますか?
  2. 骨格のずれが中程度までであれば、アンカースクリューを活用したカモフラージュ治療で、手術なしでも満足できる改善が得られるケースがあります。ただし重度の骨格性のずれには外科矯正が必要です。両方の治療計画を比較して判断することをおすすめします。

 

  1. マウスピース矯正と併用できますか?
  2. できます。マウスピースが苦手とする大きな移動をアンカースクリューで補う設計は、適応範囲を広げる有効な方法です。

 

  1. アンカースクリューとインプラントは同じものですか?
  2. 別のものです。歯を失った部分に人工の歯を立てるインプラントは、骨と結合させて一生使う前提の装置です。アンカースクリューは矯正期間中だけ使う一時的な固定源で、骨と結合させず、治療後に外します。「インプラント」という言葉の印象で身構える必要はありません。

 

この記事の監修クリニック

矯正歯科GoSmile横浜(横浜駅西口徒歩3分) 歯並びだけでなく、骨格・筋肉・脂肪・皮膚まで含めて顔全体の印象をデザインする「モテスマイル」矯正を提供。担当医は日本矯正歯科学会認定医(1997年・1998年認定)、世界矯正歯科医会(WFO)フェロー。1990年代からのアンカースクリュー併用矯正30年以上の実績で、難症例の治療設計に対応します。初診相談は無料キャンペーン実施中(通常3,300円)。

 

参考資料

  • 矯正歯科ネットプラス「アンカースクリューに関するQ&A」 https://plus.kyousei-shika.net/qa/anchoring-screw/
  • 矯正歯科GoSmile横浜「矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療」 https://gosmile.jp/orth-05/orth-05/
  • 日本矯正歯科学会 https://www.jos.gr.jp/
カウンセリング無料
「モテスマイル」は今だけの限定オファー。
【無料相談】実施中。
通常は¥3300の初診相談が、今なら0円で受けられます。
(2026年10月末まで)
お知らせ
  1. 9月の休診日のお知らせ
  2. 5月の休診日のお知らせ
  3. 4月の休診日のお知らせ
  4. 12月ならびに年末年始の休診日のお知らせ
Line予約
ネット予約
公式サイト