結論:歯列矯正の装置は主に「ワイヤー矯正(表側)」「裏側矯正」「マウスピース型矯正」の3種類、範囲としては「全体矯正」と「部分矯正」に分かれます。 どれが良いかは人によって違います。歯並びの状態、目立ちにくさの希望、費用、生活スタイルで最適解が変わるためです。大切なのは、装置を先に決めないことです。まず精密検査で「自分の歯並びに使える装置はどれか」を知り、そのうえで希望に合うものを選ぶ。この順番が後悔しない矯正の基本です。
本記事の監修:矯正歯科GoSmile横浜(横浜駅西口徒歩3分) 日本矯正歯科学会認定医・世界矯正歯科医会(WFO)フェローの矯正専門医夫妻が監修。矯正治療歴35年以上、2000年の開院以来、累計12,000症例以上の矯正治療実績(2025年時点)。ワイヤー・裏側・マウスピースの全装置に対応しています。
歯列矯正の種類は大きく3つ+範囲で2つ
歯列矯正は「どの装置で動かすか」と「どの範囲を動かすか」の組み合わせで整理できます。
装置の種類(3つ)
- ワイヤー矯正(表側):歯の表側にブラケットとワイヤーを付けて動かす、最も標準的な方法です
- 裏側矯正(リンガル矯正):装置を歯の裏側に付ける方法です。外からほぼ見えません
- マウスピース型矯正:透明なマウスピースを交換しながら動かす方法です。取り外しできます
- このほか、上の歯だけ裏側・下の歯は表側に装置を付ける「ハーフリンガル矯正」という組み合わせ型もあります。目立ちにくさと費用のバランスを取りたい方の中間的な選択肢です。
範囲の種類(2つ)
- 全体矯正:奥歯を含む歯列全体を動かし、噛み合わせから整えます
- 部分矯正:前歯など気になる部分だけを動かします。適応は軽度に限られます
装置別の特徴を比較
ワイヤー矯正(表側)
対応できる症例の幅がもっとも広い装置です。大きな歯の移動や細かな仕上げが得意で、費用も比較的抑えられます。弱点は装置が見えることです。詳しくは「ワイヤー矯正(表側矯正)とは?」の記事で解説しています。
裏側矯正(リンガル矯正)
見た目を最優先する方の選択肢です。装置が完全に歯の裏に隠れるため、接客業や人前に立つ仕事の方に選ばれています。技術的な難易度が高く、費用は3種類の中でもっとも高めです。詳しくは「裏側矯正(リンガル矯正)とは?」の記事で解説しています。
マウスピース型矯正
目立ちにくさと取り外しの自由さが特徴です。食事や歯磨きが普段どおりにできます。一方で1日20〜22時間の装着を自分で守る必要があり、適応は軽度〜中等度が中心です。詳しくは「マウスピース矯正とは?」の記事で解説しています。
比較の全体像
| 項目 | 表側ワイヤー | 裏側矯正 | マウスピース型 |
|---|---|---|---|
| 目立ちにくさ | 見える | ほぼ見えない | 目立ちにくい |
| 対応できる症例 | 広い | 広い | 軽度〜中等度中心 |
| 取り外し | 不可 | 不可 | 可能 |
| 自己管理 | 不要 | 不要 | 装着時間の管理必須 |
| 費用の傾向 | 抑えやすい | 3装置で最も高め | 医院・難易度による |
当院の治療費は、装置の種類と治療難易度(Light/Moderate/Severe)に応じて決まる総額提示のトータルフィー制です。具体的な金額と考え方は「歯列矯正の費用相場はいくら?」の記事で詳しく解説しています。
重視するポイント別・装置の選び方
重視するポイント別・矯正装置の選び方

- 目立ちにくさを最優先したい → 裏側矯正、またはマウスピース型
- 幅広い症例に確実に対応したい → ワイヤー矯正(表側)
- 費用を抑えたい → 表側矯正。ごく軽度なら部分矯正も(「部分矯正はどこまで治せる?」の記事参照)
- 食事・歯磨きを普段どおりにしたい → マウスピース型
- 大きな歯の移動が必要・難症例 → ワイヤー+アンカースクリューの併用
マウスピースとワイヤーで迷う方は多いため、「インビザラインとワイヤー矯正どっちがいい?」の記事で詳しく比較しています。
相談から治療開始までの流れ
装置選びは、次の流れの中で行われます。
- 初診相談:悩みと希望(目立ちにくさ・費用・期間)を伝えます。この段階で装置を決める必要はありません
- 精密検査:レントゲン・歯型・写真で歯並びと骨格を分析します
- 診断・治療計画の提示:あなたの歯並びに使える装置と、それぞれの仕上がり・費用・期間の違いの説明を受けます
- 装置の選択:選択肢を比較したうえで、希望に合う装置を選びます
- 治療開始:装置を付け、定期的な通院で歯を動かしていきます
ポイントは、装置の決定が「診断の後」に来ることです。初診の段階で特定の装置だけを強く勧められる場合は、その装置しか扱っていない可能性があります。複数の選択肢を比較できる環境で決めることをおすすめします。
装置選びで失敗しないための3つの注意点
1. 「装置ありき」で医院を選ばない
特定の装置しか扱わない医院では、あなたの歯並びが適応外でも、その装置を勧めざるを得ません。全装置を扱う矯正専門医なら、診断に基づいて中立に提案できます。
2. 適応外の装置で始めない
「目立たないから」とマウスピースを選んでも、適応外なら治りません。治らないだけでなく、噛み合わせが悪化することもあります。装置の希望は伝えつつ、適応の判断は診断に委ねてください。
3. 見た目のゴールまで含めて選ぶ
装置は「歯を動かす手段」です。どんな口元・横顔・笑顔を目指すのかというゴール設計が先にあり、その実現手段として装置を選ぶのが本来の順番です。GoSmile横浜では、完成イメージのシミュレーションを共有したうえで、全装置から自由に選べる体制をとっています。
歯列矯正の種類に関するよくある質問
- 結局、一番人気の装置はどれですか?
- 近年はマウスピース型の希望者が増えています。ただし人気と適応は別問題です。希望の装置が使えるかどうかは歯並び次第のため、まず診断を受けることをおすすめします。
- 治療の途中で装置を変えられますか?
- 症例によっては、マウスピースとワイヤーを組み合わせるハイブリッド治療や、段階に応じた装置の使い分けが可能です。全装置を扱う医院なら柔軟に設計できます。
- 装置によって治療期間は変わりますか?
- 装置そのものよりも、歯並びの難易度と治療計画で決まる部分が大きいです。期間の目安は「歯列矯正の期間はどれくらい?」の記事で解説しています。
- 白いブラケットなど目立ちにくい表側矯正もありますか?
- あります。白や透明のブラケット、白いワイヤーを使うことで、表側でも目立ちにくくできます。裏側矯正ほどではありませんが、費用を抑えつつ見た目に配慮したい方の選択肢です。
- 部分矯正と全体矯正はどう選べばよいですか?
- 気になる部分の乱れが軽度で噛み合わせに問題がなければ部分矯正、原因が噛み合わせ全体にあるなら全体矯正です。ただしこの見極めは自己判断できません。前歯の乱れの水面下に、噛み合わせの問題が隠れていることが多いためです。診断を受けたうえで、費用・期間・仕上がりを比較して選んでください。
この記事の監修クリニック
矯正歯科GoSmile横浜(横浜駅西口徒歩3分) 歯並びだけでなく、骨格・筋肉・脂肪・皮膚まで含めて顔全体の印象をデザインする「モテスマイル」矯正を提供。担当医は日本矯正歯科学会認定医(1997年・1998年認定)、世界矯正歯科医会(WFO)フェロー。Incognito裏側矯正システム認定、インビザライン認定など全装置に対応し、診断に基づく中立な装置選びをサポートします。初診相談は無料キャンペーン実施中(通常3,300円)。
参考資料
- 日本矯正歯科学会 https://www.jos.gr.jp/
- 矯正歯科GoSmile横浜「治療費のご案内」 https://gosmile.jp/price/
- 矯正歯科GoSmile横浜「不正咬合と歯列矯正治療」 https://gosmile.jp/orth-01/