結論:顔の左右差は、原因が「歯・噛み合わせ」や「顎の骨格」にある場合、矯正治療で改善できることがあります。 ただし、顔の左右差の原因はさまざまです。筋肉の使い方や生活習慣が原因のものは、矯正の対象外です。大切なのは、自分の左右差がどこから来ているのかを精密に見分けることです。骨格のずれが大きい場合は、外科矯正で保険適用となるケースもあります。
本記事の監修:矯正歯科GoSmile横浜(横浜駅西口徒歩3分) 日本矯正歯科学会認定医・世界矯正歯科医会(WFO)フェローの矯正専門医夫妻が監修。担当医は日本顎変形症学会誌に顔面非対称に関する論文を継続的に掲載し、同学会での発表も行うなど、顔の非対称・顎変形症治療を専門としています。厚生労働省認定「顎口腔機能診断施設」として、保険適用の外科矯正にも対応しています。
顔の左右差・非対称とは?誰にでもある?
顔の左右差とは、顔の左右のパーツの位置や大きさが揃っていない状態です。 まず知っておきたいのは、顔は誰でも多少は左右非対称だということです。完全に左右対称の顔はほとんどありません。
問題になるのは、その左右差が目立つ場合や、噛み合わせなど機能面に関わっている場合です。口元やあごのラインが左右で大きくずれていると、写真や鏡で気になりやすくなります。
顔の左右差は、原因によって対処法がまったく異なります。矯正で改善できるものもあれば、そうでないものもあります。だからこそ、まず原因を見分けることがすべての出発点になります。
顔の左右差はどこから来る?原因の見分け方

顔の左右差の原因は、大きく3つに分けられます。
歯・噛み合わせが原因
左右で噛み合わせがずれていると、口元のラインが非対称に見えることがあります。片側だけで噛む癖や、歯並びの左右差が関わるケースです。このタイプは、歯列矯正で噛み合わせを整えることで改善が期待できます。
骨格(顎)のずれが原因
上下の顎の骨そのものが左右にずれているケースです。あごが片側に曲がって見えたり、輪郭が非対称に見えたりします。ずれの程度が大きい場合、歯を動かすだけでは改善が難しく、外科矯正の検討が必要になります。顎変形症と診断され、認定施設で治療する場合は健康保険が適用されます。
筋肉・生活習慣が原因
頬杖をつく癖、いつも同じ側で噛む癖、片側を下にして寝る癖などが、顔の左右差に影響することがあります。表情筋の使い方の左右差が関わることもあります。これらは矯正治療の直接の対象ではなく、習慣の見直しが基本になります。
これらの原因は、単独ではなく複数が重なっていることも多くあります。見た目だけで判断することはできません。セファロ分析(頭部X線規格写真)や3D診断など、精密検査での切り分けが重要です。
顔の左右差のセルフチェック
自分の左右差がどの程度か、次のような項目でおおまかに確認できます。
- 正面の写真を撮ると、口角の高さが左右で違う
- 笑ったときに、口元が片側に寄って見える
- あごの先が、顔の中心線から左右どちらかにずれている
- いつも同じ側で食べ物を噛んでいる
- 頬杖をつく癖や、片側を下にして寝る癖がある
これらはあくまで目安です。顔は誰でも多少は左右非対称のため、軽度であれば心配のいらないことも多くあります。ただし、噛み合わせのずれや骨格性の要因が疑われる場合は、精密検査で原因を確かめることをおすすめします。
顔の左右差を放置するとどうなる?
噛み合わせや骨格が関わる左右差を放置すると、次のような影響が出ることがあります。
- 噛み合わせの悪化:左右のバランスが崩れ、片側の歯に負担が集中します
- 顎関節への負担:あごの動きの左右差が、顎関節症の一因になることがあります
- 左右差の進行:骨格性の場合、成長とともにずれが目立つことがあります
- 心理的影響:横顔や正面の写真を気にする方が少なくありません
一方、筋肉や習慣が原因の軽度な左右差は、必ずしも治療が必要とは限りません。まずは原因を知ることが大切です。
顔の左右差の矯正治療法は?
歯列矯正(噛み合わせ由来の場合)
ワイヤー矯正やマウスピース型矯正で、左右の噛み合わせのずれを整えます。噛み合わせが原因の口元の非対称は、これで改善が期待できます。
外科矯正(骨格性の場合)
顎の骨そのものが左右にずれている場合は、矯正治療と顎の手術を組み合わせる外科矯正が根本的な解決策になります。骨格ラインそのものを整えられるため、輪郭の非対称にも対応できます。顎変形症と診断され、認定施設で治療する場合は健康保険が適用されます。条件や流れは「顎変形症の矯正は保険適用になる?」の記事で詳しく解説しています。また、手術を先に行い骨格ラインを早期に整える「サージェリーファースト」という方法もあります。詳しくは「サージェリーファーストとは?」の記事をご覧ください。GoSmile横浜は顔面非対称の治療を専門領域のひとつとしています。
「手術あり・なし」両方の比較が大切
骨格に問題があっても、必ず手術が必要とは限りません。程度によっては、矯正用アンカースクリューを活用したカモフラージュ治療(歯の移動で骨格のずれを補う治療)で、手術なしでも満足できる改善が得られるケースがあります。重要なのは、「手術あり」「手術なし」両方の治療計画を立案し、仕上がりの違いを比較して選べることです。片方しか提案できない医院では、選択の判断ができません。
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顔の左右差の矯正費用はどれくらい?
複数の矯正歯科の公開料金をもとにした、おおよその目安は次のとおりです。
| 治療法 | 費用目安 | 期間目安 |
|---|---|---|
| ワイヤー矯正(表側・全体) | 約60万〜130万円 | 1年半〜3年 |
| ワイヤー矯正(裏側・全体) | 約100万〜170万円 | 1年半〜3年 |
| マウスピース型矯正(全体) | 約60万〜120万円 | 1年〜3年 |
| 外科矯正(保険適用時) | 自己負担3割で総額25万〜35万円程度 | 2〜4年 |
※上記はおおよその目安です(出典は記事末の参考サイト)。歯の状態・装置・医院によって変わります。正確な金額は必ず精密検査のうえで確認してください。噛み合わせの改善を目的とした矯正治療は、医療費控除の対象になる場合があります。
顔の左右差に関するよくある質問
- 顔の左右差は矯正で必ず治りますか?
- 原因によります。歯・噛み合わせや骨格のずれが原因なら、矯正治療や外科矯正で改善が期待できます。一方、筋肉や生活習慣が原因のものは矯正の対象外です。まず精密検査で原因を切り分けることが必要です。
- 自分の左右差が骨格性かどうか、どうすれば分かりますか?
- 自己判断はできません。セファロ分析や3D診断などの精密検査で、骨格のずれの程度を計測して診断します。顎口腔機能診断施設での検査をおすすめします。
- 手術をせずに顔の左右差を治せますか?
- 左右差の程度によっては、歯の移動で骨格のずれを補うカモフラージュ治療で改善できるケースがあります。ただし大きな骨格性のずれには手術が必要なこともあります。両方の選択肢を比較して判断します。
- 頬杖の癖でも顔がゆがみますか?
- 頬杖や片側だけで噛む癖などは、顔の左右差に影響する要因とされています。これらは矯正の対象ではなく、習慣の見直しが基本です。ただし噛み合わせにも影響することがあるため、気になる場合は相談してください。
この記事の監修クリニック
矯正歯科GoSmile横浜(横浜駅西口徒歩3分) 歯並びだけでなく、骨格・筋肉・脂肪・皮膚まで含めて顔全体の印象をデザインする「モテスマイル」矯正を提供。担当医は日本矯正歯科学会認定医(1997年・1998年認定)、世界矯正歯科医会(WFO)フェロー。日本顎変形症学会で顔面非対称に関する研究発表を継続。厚生労働省認定「顎口腔機能診断施設」として保険適用の外科矯正にも対応。初診相談は無料キャンペーン実施中(通常3,300円)。
参考資料
- 日本口腔外科学会「顎変形症などの骨格性の不正咬合」 https://www.jsoms.or.jp/public/disease/setumei_gaku/
- 日本形成外科学会「顎変形症」 https://jsprs.or.jp/general/disease/sonota/gakuhenkeisho/
- 矯正歯科GoSmile横浜「不正咬合と歯列矯正治療」 https://gosmile.jp/orth-01/