| 分類 | 原因 | 説明 |
| 歯の問題 | 歯の萌出過剰(過萌出) | 永久歯が通常よりも長く生えているため、歯ぐきの露出が大きく見える。 |
| 歯ぐきの問題 | 歯肉の過成長(歯肉過形成) | 歯を覆う歯ぐきが本来よりも多く残っている状態。 歯冠長が短く見える。 |
| 骨格の問題 | 上顎骨の過成長 (上顎前突/垂直過成長) |
上顎の垂直的な発育が過剰で、歯ぐきごと下に伸びてしまい見えやすくなる。 |
| 筋肉の問題 | 上唇を持ち上げる筋肉の過活動 | 笑うときに上唇が過剰に引き上げられて、歯ぐきが露出する。 |
| 唇の構造的問題 | 上唇が短い/厚みがない | 笑ったときに歯ぐきまで隠せず、見えてしまう。 |
| 治療法 | 内容 | 対象となるケース |
| クラウンレングスニング | 歯ぐきを切除し、歯の見える部分を長くする | 歯肉の過形成、歯冠が短く見える場合 |
| 歯槽骨整形術 | 骨ごと歯肉を下げて、バランスを整える | 骨の形に原因がある場合(手術対応) |
| 矯正治療(圧下) | 上の前歯を歯槽骨ごと圧下して歯ぐきの見える量を減らす | 過萌出によるガミースマイル |
| 治療法 | 内容 | 対象となるケース |
| 外科的矯正治療 (Le Fort I型骨切り術) |
上顎の骨を垂直方向に切って上方に移動し、ガミースマイルを根本から改善 | 上顎の過成長による重度のガミースマイル (2〜3mm以上) |
| スクリュー併用矯正 (TADs・インプラント矯正) |
ミニスクリューで上顎前歯を圧下し、外科を回避する方法 | 軽〜中程度の骨格性ガミースマイル |
| 治療法 | 内容 | 対象となるケース |
| ボツリヌストキシン (ボトックス)注射 |
上唇挙筋にボトックスを注射して、笑ったときの上唇の動きを抑制する | 一時的な処置(3〜6ヶ月)、軽度の筋肉過活動 |
| 上唇粘膜切除術 (LIP REPOSITION) |
上唇の内側の粘膜を縫い縮めて、笑ったときの唇の引き上げ量を制限 | 上唇が短く、笑ったときに大きくめくれる人 |
| ヒアルロン酸注入 | 上唇に厚みを持たせて歯ぐきの露出をカバーする | 唇が薄い・短い人に有効(効果は一時的) |
| 検討項目 | 内容 |
| 症状の重症度 | 軽度なら矯正やボトックスで対応可能、重度なら外科的介入を検討 |
| 審美的なゴール | 「歯を長く見せたい」「唇を厚くしたい」などの希望により変わる |
| ダウンタイム | 外科手術は2〜4週間のダウンタイムあり、注射系はほぼなし |
| 永続性 | ボトックスやヒアルロン酸は効果が数ヶ月、外科矯正は永久的効果 |
| 原因タイプ | 主な治療法 | 備考 |
| 歯の萌出過剰 | 歯の圧下矯正、 クラウンレングスニング |
矯正歯科・歯周外科 |
| 骨格性(上顎過成長) | 外科的矯正(骨切り術)、TADs矯正 | 顎顔面外科・矯正歯科 |
| 筋肉性 | ボトックス注射、LIP REPOSITION | 効果の持続性に注意 |
| 唇の形態異常 | ヒアルロン酸注入、手術 | 審美的処置との併用も多い |