笑ったときに歯ぐきが大きく見えるガミースマイル。「歯ぐき笑いと言われてから人前で笑えなくなった」というご相談は実際に多く寄せられます。結論として、ガミースマイルは原因を正しく特定すれば改善できます。原因は「歯・歯ぐき」「骨格(上あごの位置)」「上唇の筋肉」の3つに分かれ、骨格や歯の位置が原因のケースではアンカースクリューを併用した矯正で根本改善が期待できます。原因と治療法のミスマッチを避けるため、治療前の原因診断がもっとも重要です。
ガミースマイルとは、笑ったときに上の歯ぐき(ガム)が広く露出して見える状態です。一般に歯ぐきの露出が3〜4mmを超えると目立ちやすいとされます。20代を対象とした調査では約10%、およそ10人に1人がガミースマイルの特徴を持つと報告されており、決して珍しい状態ではありません。
ガミースマイル自体は病気ではなくチャームポイントにもなり得ますが、口元を隠す癖がつくと表情筋の使い方にも影響します。気になる場合は原因の特定から始めることをおすすめします。
①歯・歯ぐきの問題:歯が短い、または歯ぐきが歯に大きく被さっているタイプ。歯肉整形(歯冠長延長術)などが適応になります。
②骨格・歯の位置の問題:上あごの骨が縦方向に過成長している、または上の前歯が下前方に位置しているタイプ。アジア人に比較的多く、表面的な処置では再発しやすいため、矯正または外科矯正による根本治療が適しています。
③上唇の筋肉の問題:上唇を引き上げる筋肉の働きが強すぎるタイプ。歯や骨格に問題がなくてもガミースマイルになります。ボトックス注射や上唇粘膜の切除術が選択肢です。
複数の原因が重なるケースも多く、その場合はより重度になります。
原因タイプごとに有効な治療法は次のとおりです。
| 原因タイプ | 主な治療法 | 特徴 |
|---|---|---|
| 歯・歯ぐき | 歯肉整形・歯冠長延長術 | 比較的短期間。歯ぐきラインを整える |
| 歯の位置・骨格(軽〜中等度) | 矯正+アンカースクリュー | 前歯を上方に「圧下」して根本改善 |
| 骨格(重度) | 外科矯正 | 顎変形症と診断されれば保険適用の可能性 |
| 上唇の筋肉 | ボトックス・上唇手術 | 手軽だが注射は効果が一時的(数か月) |
骨格・歯の位置が原因のガミースマイルに有効なのが、アンカースクリューを使った前歯の圧下(あっか)です。歯ぐきの骨に埋入したスクリューを固定源として前歯を上方へ沈み込ませることで、笑ったときの歯ぐきの露出量が物理的に減り、後戻りしにくい根本的な改善が期待できます。
従来のワイヤー矯正だけでは難しかった垂直方向のコントロールが、アンカースクリューにより精密に行えます。当院はこの装置を1990年代から導入し、30年以上の治療歴があります。

ガミースマイル治療で見落とされがちなのが「笑顔の動き」の評価です。ボトックスで上唇の動きを抑えすぎると、歯ぐきは隠れても笑顔がぎこちなく見えることがあります。これは表情筋の連動バランスが崩れることが原因です。
当院の「モテスマイル式フェイスデザイン理論」では、静止時だけでなく笑ったときの歯・歯ぐき・唇の見え方(スマイルアーク)まで含めて治療ゴールを設計します。「歯ぐきを隠す」ことではなく「魅力的な笑顔をつくる」ことを目的に据えると、治療法の選択は大きく変わります。
Q. ガミースマイルは自力で治せますか?
A. 原因が歯・骨格・筋肉の構造にあるため、トレーニング等で根本的に治すことは困難です。ただし口呼吸などの習癖が悪化要因の場合、その改善は予防的に意味があります。
Q. ボトックスと矯正、どちらがいいですか?
A. 原因によります。上唇の筋肉が主因ならボトックスは有効ですが効果は数か月で切れます。歯の位置や骨格が原因なら矯正が適しています。複数原因が重なることも多いため、まず矯正専門医の診断で原因の比率を確認することをおすすめします。
Q. 治療費はどのくらいですか?
A. 自由診療の矯正は全体矯正でおおよそ60万〜170万円程度が国内の一般的な相場です。重度の骨格性で顎変形症と診断され顎口腔機能診断施設で治療する場合は健康保険が適用されます。当院は同施設の認定を受けています。

横浜駅西口徒歩3分。表情筋・骨格・軟組織まで解剖学的に分析し顔の印象を設計する「モテスマイル」矯正を提供。担当医は日本矯正歯科学会認定医、世界矯正歯科医会(WFO)フェロー。矯正用マイクロインプラント(アンカースクリュー)ハンズオンコース修了、コルチコトミー矯正コース修了など研鑽歴多数。初診相談は無料キャンペーン実施中(通常3,300円)。